日本時間の2025年7月30日8時25分、ロシア・カムチャツカ沖でマグニチュード8.7の地震が発生。
午前9時40分、気象庁は北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に、津波警報を発表。
それより西の太平洋沿岸には津波注意報、一部、日本海沿岸にも津波注意報を発表しました。
沿岸部や河川にいる人は高台に避難すること、すでに避難してる人には避難を継続することを呼びかけました。
そのため、和歌山県ではJRのきのくに線(和歌山~新宮)、紀勢本線(和歌山~和歌山市)が運転見合わせ。
天王寺駅10時32分発の特急くろしお7号白浜行きは和歌山止まりとして天王寺駅を発車しました。
しかし、午前11時に、和歌山市が避難指示を発令。
事前にJRには通知があったのか、それより少し前の10時41分より順次、阪和線の和泉砂川~和歌山間で運転を見合わせました。
そのため、特急くろしお7号白浜行きは、天王寺駅の時点では和歌山止まりと発表されましたが、実際には、日根野までしか到着できませんでした。
南海電鉄への振り替え輸送が実施されましたが、その南海電鉄も、11時25分、和歌山市~みさき公園間で運転見合わせ。
これにともない、JRからの振り替え輸送も終了しました。
そのため、電車で大阪方面から和歌山へ来ようとする人は、和泉砂川、日根野、みさき公園で炎天下に放り出されることになりました。
ちなみに和歌山駅から内陸部を走るJR和歌山線も11時40分には、和歌山~粉河間で運転を見合わせています。
和歌山県に限らず、全国の鉄道路線が運転見合わせになりました。
避難指示が出たので、避難をした意識の高い人も大勢いました。
しかし、考えて欲しいのです。
今回発表されたのは津波警報であって、大津波警報ではないのです。
東日本大震災が起きたときは、和歌山県の某河川(河口付近)では公共事業で河川の護岸工事をしていました。
津波警報は出ていましたが、誰も止める者がないので工事は続行していました。
時おり、地域防災無線で注意を呼び掛けていましたが、今のように避難指示は出てませんので、緩やかに呼びかけるだけでした。
しかし、被害が出ることはなく、もちろんニュースにもなりませんでした。
僕が(工事してるのを)目視しただけです。
ちょっと、津波警報に敏感になってませんか?
僕が子供のころは、大雨警報、洪水警報、暴風警報は、学校が休みになるラッキーなイベントでした。
波浪警報は学校が休みにはなりませんでした。
沿岸部であっても、津波よりも洪水の被害の方が大きい地域が多々あると思いますが、津波警報を警戒しすぎじゃないでしょうか?
僕の祖父は、
「(昭和の)南海地震は大したことなかった」
と言っていました。
沿岸部に住んでいた当時の市議会議員も、話を聞くと、
「(昭和の南海地震では)浸からなかったんや」
と、正直に言っていました。
地形によっては、沿岸部で、震源から近くても、津波の被害が出ないことがあります。
話を7月30日に戻します。
午後6時30分、気象庁は津波警報を発表していた多くの地域を津波注意報に変更しました。
僕の予想ですが、おそらく、午後5時以降、全国の自治体から問い合わせ(苦情?)が多数寄せられ、津波注意報に変更したのでしょう。
自治体職員も避難所で夜を明かしたくないですからね。
ほなな